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【意外と知らない!爪のでこぼこの原因と対応方法】

Category おすすめネイルグッズ, ネイリストになるには, ネイリストの暮らし, ネイルケア, ネイルデザイン, 爪のお悩み・トラブル解決

新型コロナウイルスの感染拡大に影響され、私たちの生活は以前と比べると大きく変化をしました。

消毒の回数が増え、毎日マスクを身に付ける日々。

手肌へのお悩みを抱えているお客様からご相談をいただくことも少なくありません。

私たちネイリストは医療行為はできません。

ですが、お客様のライフスタイルを把握し、寄り添ったカウンセリングをすることで、今の状態より良い状態に導くことができます。

ネイリストの技術による施術と、次回のご来店までにお客様ご自身でのホームケア。これを組み合わせることで確実に状態は良くなります。

ただ、毎日忙しい中でプラスアルファのケアをすることって、なかなか難しいですよね。

ネイリストがしっかりと現状から先の見通しを持ち、お客様それぞれのライフスタイルに寄り添いながらホームケアのイメージを共有することで生活の中にケアを取り入れやすくなると、私は思っています。

それには、まず正しい知識を持つことが大切です。

今回は、今多くご相談される症状と、対応方法をご紹介します。


目次

1.爪のでこぼこの原因ってなんだろう?

2.ネイルサロンでの対応方法とホームケアについて


1.爪のでこぼこの原因ってなんだろう?

爪は、皮膚と素材は同じですが、皮膚に比べると硬くできている部分です。

日常生活の中で、乾燥などにより爪が割れてしまったりでこぼこした状態になることがあります。

病気でおこる場合もありますので、気を付けてみていく必要があります。

①白く濁るように見える。爪の表面が波打つようにでこぼこし、乾燥している。周りにも同じような症状の方がいる。

→爪白癬の可能性(できるだけ早めの皮膚科への受診をおすすめします。サロンでは施術不可の病気です。)

白癬とは、一般的には水虫とよばれるもので、白癬菌という真菌に感染した状態です。

足の爪だけでなく、手の爪に感染することもあります。

爪に感染した場合、爪が白く濁り、爪の厚みが増します。また、進行をしていくと、脆く、ボロボロと欠けたりすることがあります。

②爪の周りや根元の皮膚に赤みや膨らみができ、爪がでこぼこして生えてきた。

→爪周囲炎による可能性(痛みがあるなどひどい場合は病院に行かれることをおすすめします。)

ささくれを無理に剥いてしまったり、爪を噛んでしまう癖、深爪、などが原因で化膿菌により爪の周辺が膿んでしまったり、赤く腫れてしまうことがあります。

状態によっては施術不可となり、放置していても良くなることはほぼないので悪化する前に医療機関へ受診されることをおすすめします。

爪周辺が炎症を起こすことにより、爪をつくっている爪母(そうぼ)という部分で正常に爪がつくられなくなり、でこぼこした状態で生えてきてしまいます。

炎症が治り、でこぼこした部分が生え変わることで綺麗な爪へと戻っていきます。

③マニキュアの塗り直しなどにより除光液を多用したことによりでこぼこの爪が生えてきた。水仕事が多い。

→除光液などのオフ溶剤は、過度に使用してしまうと爪が極端に乾燥し、爪のトラブルになることもあります。また、洗剤などの化学物質や他の薬品なども直接触れてしまうことで爪がでこぼこする原因になることもあります。

水仕事の際には、直接洗剤に触れないようにゴム手袋をするなどの工夫がとても大切です。お水を使った後は、乾燥しやすくなるため、なるべく早めに保湿をし爪や肌を保護します。

④無理なダイエットや、栄養バランスの偏りにより横にでこぼこができてしまう。

→爪は健康のバロメーターです。

爪はケラチンというたんぱく質でできています。爪や髪、肌だけでなく私たちの体全体の健康はバランスの摂れた食事を心がけることで保たれています。

そのような偏りが、爪の症状にも表れることが多いです。

2.ネイルサロンでの対応方法とホームケアについて

①や②の症状ですと、私たちネイリストではなく皮膚科できちんと症状を診ていただき、適切な処置や処方された薬などでしっかりと治していく必要があります。

③や④の症状は、私たちネイリストの技術とお客様ご自身のホームケアで改善していくことが可能です。

まず、一番重要なのは保湿です。

爪の下にある皮膚から、絶え間なく水分や油分が補給されています。ですが、指先が乾燥してしまうと皮膚の水分量が少なくなってしまい、爪に水分や油分を補給できなくなってしまいます。

水分や油分が少ない状態の爪は、柔軟性がなく非常に脆く、少しの刺激にも弱くなってしまいます。

爪表面が乾燥し、白くなってしまったり、二枚爪になってしまい表面が剥がれてしまう、表面がでこぼこしてしまう、欠けてしまうなどのトラブルになりやすくなります。

爪は皮膚よりも硬い素材のため、クリームよりは爪用のオイルの方がしっかりと爪に浸透し、馴染みながら保湿されます。指先を軽くプッシュしたりなど、マッサージを加えながら保湿をするとさらに効果的です。

ネイリストの技術での対応方法としては、今ある凹凸をジェルでつるんと段差を埋め、さらなる欠けや、ひっかかりなどのトラブルから守ること。

そして、キューティクルケアで新たなささくれをできにくい状態にしたり、欠けにくい形を形成することでトラブルを予防していくことができます。

ご自身でできないケアや、様々な爪のお悩みなど、私たちネイリストに一度ご相談ください☆

10人いれば10通り、現状から良くしていくための対応方法があります。

ご自身の素の状態の爪を気に入ってもらえるような、自爪の状態へと導きます!


このコラムのコラムニスト

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